
コンビニで市民税を支払ってから、大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室で行われている「絶滅危惧・風景」展に行って来た。
よく知ってる筈の新世界や西成界隈で、ずいぶんとおもしろい事が、いつのまにやら行われていたらしい。
作品の大部分は写真で、どれも日常の風景の中に、非日常的な要素がとけ込むように存在している所は、普段大阪の町を歩いて目にするカオスが、よりわかりやすい形で具現化されているように感じた。
喫茶店のおばちゃんが、店の紙ナプキンに描いた妙に巧い落書き、元ビリヤード場に住むおっちゃんが、広告の裏に達筆で記した社会を憂う四文字習字、おそらく鯛よし百番内で撮影されたと思われる、妙にセクシーな写真作品。それらを観賞しながら、きっとこの辺りを歩いた事のある人生と、そうで無い人生は違うだろうなぁとか、地元住民でも無いくせに、生意気にも考えたりしていた。
帰りに、買い物があったので日本橋へ出向いたのだが、少し足を伸ばせば、先ほどパネルの向こうに収まっていた世界が広がっているのだなと思うと、なんとも不思議な感じがした。
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